JEPXスポット市場は、電気を受け渡す前日に翌日分の電力を売買する「一日前市場」です。日本の電力取引の中心的な市場で、ここで決まる価格は新電力の調達コストや電気料金の目安として広く参照されています。
JEPX(一般社団法人 日本卸電力取引所)が運営する卸電力取引の市場には、スポット市場(一日前市場)、時間前市場(当日市場)、先渡市場などがあります。このうちスポット市場は取引量が最も大きく、電力価格の指標として最も注目される市場です。
「スポット」といっても即時取引ではなく、電気を受け渡す前日に翌日分を売買する点が特徴です。翌日の24時間を30分ごとに区切った48コマそれぞれについて、売り・買いの入札を集めて価格と量を決めます。
スポット市場では1日を30分刻みの48コマに分け、コマごとに独立して価格が決まります。そのため同じ日でも、需要が集中する夕方のコマと、太陽光発電が豊富な昼間のコマでは価格が大きく異なります。
スポット市場の価格は「ブラインド・シングルプライスオークション」で決まります。入札は締切まで互いの内容が見えない(ブラインド)方式で、締切後に売り入札を安い順、買い入札を高い順に並べ、需要と供給が一致する点で価格が1つに決まります(シングルプライス)。
この交点で決まる価格が、そのコマの約定価格です。約定した参加者は、自分の入札価格にかかわらず、全員この統一価格で取引します。
翌日受渡分の入札は前日の午前10時に締め切られ、同日のうちに約定結果(価格・量)が公表されます。本サイトの日次レポートは、この確定した翌日分のデータをもとに自動生成しています。