システムプライスは、エリア間を結ぶ送電線(連系線)の制約がまったくないと仮定して計算される全国統一の価格です。日本全体を1つの市場とみなしたときの基準価格で、市場全体の需給バランスを示す指標として使われます。
スポット市場では、まず全国の売り入札・買い入札をすべて1つにまとめ、連系線の送電容量による制約を考えない前提で約定価格を求めます。これがシステムプライスです。
連系線に制約がなければ、電気は全国どこへでも自由に流れるため、価格は全国で1つになります。システムプライスは、この「理想的に電気が流通した場合の全国価格」を表します。
実際には連系線の容量に限りがあるため、安い電気を需要地まで送りきれないことがあります。この制約を加味してエリアごとに計算し直した価格がエリアプライスです。
連系線に余裕があるコマでは、システムプライスと各エリアのエリアプライスは一致します。逆に連系線が混雑するコマでは、エリアごとに価格が分かれ、システムプライスから乖離します。
システムプライスは特定エリアの事情に左右されない全国一本の価格のため、電力市場全体の水準や、前日比・前週比などの推移を見るうえで扱いやすい指標です。本サイトの週次・日次レポートでも、全国の価格動向はシステムプライスを基準に解説しています。